初心者がGodotで2Dゲーム制作を始めた理由と導入までの流れ

「いつか自分でもゲームを作ってみたい」
そう思ったことはあっても、プログラミングや素材作りを考えると、なかなか最初の一歩を踏み出せませんでした。
それでも、Webサイトやツール制作でAIを使うようになり、分からないことを調べながら少しずつ作れば、ゲーム制作もできるかもしれないと思うようになりました。
そこで今回、無料で使えるゲームエンジン「Godot」を使い、2Dゲーム制作を始めました。
この記事では、ゲーム制作を始めた経緯、開発環境の比較、Godotを選んだ理由、導入までの流れを紹介します。
1. ゲーム制作を始めた経緯
現在作っているのは、スマートフォン向けの2Dアドベンチャーゲームです。
同じ時間を何度も繰り返しながら、少しずつ状況が変わっていく「ループもの」を考えています。
ゲームには、次のような要素を入れる予定です。
- 2Dマップの移動
- 部屋や物の調査
- キャラクターとの会話
- 選択肢による分岐
- セーブ・ロード
- 周回による変化
- スマートフォンのタッチ操作
ゲーム制作は初めてなので、いきなり完成を目指すのではなく、まずは短く遊べる試作品を作ることにしました。
タイトル画面、移動、会話、選択肢など、ゲームの土台になる部分から少しずつ作っています。
最初からすべてを理解する必要はありません。
「キャラクターを動かす」「会話を表示する」といった小さな目標に分けると、ゲーム制作は意外と始めやすくなります。
2. 2Dゲーム制作環境の選定
ゲーム制作を始めるにあたり、まず迷ったのが「何を使って作るか」です。
今回は、次の条件を重視しました。
- 無料または低コストで始められる
- Macで開発できる
- 2Dゲームを作りやすい
- スマートフォン向けに出力できる
- 会話だけでなくマップ移動も作れる
- 独自の仕組みを追加しやすい
主な候補を簡単に比較すると、次のようになります。
| 開発環境 | 特徴 | 向いている人 | 気になった点 |
|---|---|---|---|
| Godot | 無料で軽量。2D機能が充実している | 小規模な2Dゲームを自由に作りたい人 | 日本語の情報はUnityより少なめ |
| Unity | 利用者が多く、2D・3Dの両方に対応 | 将来3Dゲームにも挑戦したい人 | 初心者には機能が多く感じやすい |
| GameMaker | 2Dゲーム制作に強く、完成まで進めやすい | 2Dアクションなどを効率よく作りたい人 | 出力先によって費用や条件の確認が必要 |
| RPGツクール | RPGに必要な機能が最初からそろっている | 王道のRPGを手軽に作りたい人 | 独自システムを増やすと工夫が必要 |
| ノベルゲーム向けツール | 会話、立ち絵、選択肢を作りやすい | 文章中心のゲームを作りたい人 | 自由なマップ移動には向きにくい |
どのソフトが一番優れているかではなく、作りたいゲームに合っているかが大切です。
RPGを作るならRPGツクール、文章中心ならノベルゲーム向けツールの方が早く完成する場合もあります。
今回のゲームでは、会話だけでなくマップ探索や独自のループ処理も必要です。
そのため、ジャンル専用のツールではなく、自由度の高いゲームエンジンを選ぶことにしました。
3. Godotを選んだ理由
比較した結果、今回はGodotを選びました。
無料で始められる
Godotは無料で利用できます。
ゲーム制作が続けられるか分からない段階でも、費用を気にせず試せるのは大きなメリットでした。
2Dゲームを作りやすい
Godotには、2Dマップ、キャラクター表示、当たり判定、アニメーションなどの機能が用意されています。
今回作りたいゲームと相性がよく、3D機能を使わなくても2D専用の画面で作業できます。
動作が比較的軽い
Godotはエディタが比較的軽く、起動も早めです。
少し修正してすぐ確認する、という作業を何度も繰り返す個人制作では、この手軽さが助かります。
独自の仕組みを作りやすい
今回のゲームでは、プレイヤーが死亡すると最初の部屋に戻り、一部の記憶だけを引き継ぐ仕組みを作る予定です。
Godotなら、会話、フラグ、シーン移動などをスクリプトで自由に組み合わせられます。
AIに相談しながら進めやすい
Godotでは、GDScriptという比較的読みやすい言語を使えます。
分からない処理をAIに質問したり、エラー内容を伝えて修正案を出してもらったりしながら開発できます。
もちろん、AIに任せるだけで完成するわけではありません。
それでも、一人で調べ続けるより「次に何をすればよいか」を整理しやすくなりました。
4. Godot導入の流れ
ここからは、MacでGodotを使い始めるまでの流れです。
Godotをダウンロードする
Godotの公式サイトから、Mac向けのファイルをダウンロードします。
GDScriptを使う場合は通常版、C#を使う場合は.NET版を選びます。
初めて使う場合は、追加の環境構築が少ない通常版が分かりやすいと思います。
アプリケーションフォルダへ移動する
ダウンロードしたファイルを開き、GodotをMacの「アプリケーション」フォルダへ移動します。
初回起動時にMacの確認画面が表示された場合は、内容を確認して起動を許可します。
新しいプロジェクトを作る
Godotを起動すると、プロジェクトマネージャーが表示されます。
「新規プロジェクト」を選び、次の内容を設定します。
- プロジェクト名
- 保存先フォルダ
- レンダラー
今回のようなシンプルな2Dゲームでは、モバイル端末との相性を重視したレンダラーを選べば十分です。
最初の2Dシーンを作る
プロジェクトを開いたら「2Dシーン」を選びます。
Godotでは、画面やキャラクターなどを「シーン」という単位で作ります。
例えば、次のように分けて管理できます。
TitleScreen.tscn
Player.tscn
Room0.tscn
MessageWindow.tscn
最初は難しく見えますが、「タイトル画面」「プレイヤー」「部屋」と部品ごとに分けるだけです。
シーンを保存して実行する
作成したシーンを保存し、実行ボタンを押します。
最初は何も表示されない画面でも問題ありません。
自分で作ったプロジェクトが起動した時点で、ゲーム制作の最初の一歩は完了です。
5. 実際に始めてみて感じたこと
ゲーム制作を始める前は、かなり難しいものだと思っていました。
実際に始めてみると、覚えることは多いです。
当たり判定の大きさを間違えたり、会話中もキャラクターが動いてしまったり、画面を切り替えたら処理が二重に動いたりと、何度もつまずきました。
それでも、一つ直すたびにゲームらしく動くようになります。
最初は四角い仮画像でも、キャラクターが動くだけでかなり楽しいものです。
完成したゲームをいきなり想像すると大変ですが、まずは次のどれか一つだけでも十分です。
- 画面にキャラクターを表示する
- キー入力で動かす
- 調べたら文章を表示する
- ボタンを押したら別の部屋へ移動する
小さな機能を一つずつ増やせば、少しずつゲームになります。
6. まとめ
今回は、ゲーム制作を始めた経緯と、Godotを選んだ理由、導入までの流れを紹介しました。
Godotは、次のような人に向いていると思います。
- 無料でゲーム制作を始めたい
- 2Dゲームを作ってみたい
- マップ移動や会話を自由に組み合わせたい
- AIに相談しながら少しずつ学びたい
- 自分だけの仕組みを入れたい
最初から難しいゲームを作る必要はありません。
キャラクターが動く、文章が表示される。それだけでも立派なゲーム制作のスタートです。
「ゲームを作ってみたい」と少しでも思っているなら、まずはGodotを起動して、空のプロジェクトを一つ作ってみるのがおすすめです。
次回は、Godotの基本となる「ノード」と「シーン」の考え方や、実際にプレイヤーを動かすまでの流れをまとめる予定です。
