深い意味はなかった?世界終末時計

 2021年の世界終末時計は昨年から継続して、人類滅亡まで「100秒」だそうです。100秒という数字は世界終末時計が始まった1947年以来最も短く、世界は滅亡にとても近い状況にあることを示唆しています。気になるのは、100秒って具体的にどれだけヤバいんだよ、って話です。調べてみると、数字自体に絶対的な意味はなくて、相対的に状況が悪化したか好転したかによって進んだり戻ったりするもののようです。アメリカの原子力科学者会報で毎年更新していて、状況の判断材料としては、主に核の脅威でその他気候変動など人類の存続に影響のある問題を加味しているとのこと。

 数字自体に意味はないけど、進んだか戻ったか、そして今一番滅亡までの残り時間が短くされているところは気にした方がいいのかもしれません。とは言え、世界の核に関する動きに対してどう関わるのか、と考えると難しい。ということで身近な問題として捉えられるもう一つの終末時計的なものを紹介します。

環境問題に焦点を当てた「Climate Clock」

 現在、人類が抱えている環境問題について解決のリミットを示している「Climate Clock」というのがあります。これは、自然災害が多発してしまうであろう世界平均気温上昇量と、その上昇量の中で許容できる二酸化炭素排出量を元に算出した許容量を超えるまでのリミットを教えてくれます。現時点で7年切っているので、このままだとそんなに遠くない未来にリミットを迎えてしまうことになります。「Climate Clock」で検索すればウェブサイトがあって、現時点でのリミットが見れるので気になったら見てみてください。ウェブサイトではリミットと合わせて、世界の消費エネルギーに占める再生可能エネルギーの割合が表示されます。リミットがくる前に再生可能エネルギーの割合を100%に近づけましょうっていうことです。ちなみに現時点では約28%となっており、100%までは程遠いですね。そもそも7年弱で100%ってほぼ無理なんじゃないのか…。

 紹介はしてみたものの、自分の生活を改善するかと言われると、しないだろうなと…。身近といいつつ大きい問題です。

最後に、自分に焦点を当てた「田中時計」

 時計について書いていたら、自分の人生を24時間で表したら今何時なんだろうとふと気になりました。厚生労働省が公表している「簡易生命表(令和元年)」の平均余命から算出すると、今は…午前9時前くらいでした。まだ午前中、一日始まったばかりです。早くに目覚めて何かに打ち込んでいる人は羨ましいですが、今からでも遅くない。時計の針が24時まで進むとは限らないですし、確実に一日の終わりには近づいているので時間を大切にしていきたいですね。